2011.04.22

かなり滞ってしまったこのブログ。

今夜は、久しぶりに正直に、ありのままに、今の自分の気持ちを記したいと思う。もしかしたら、いわゆる「真夜中のラブレター」的な恥ずかしい内容になるかもしれない。それでもあえて書こうと思う。今夜、2つのことを書き留めておきたい。

まずは、なぜブログの更新が滞ってしまったかということ。

3月からの約2ヶ月間は心身に堪える耐え難いことが次々に起こった。
もちろん何をおいても東日本大震災のこと。

あまりにむごい、取り返しのつかない現実に恐怖を覚え、日本という国が瓦解してしまうかもしれない不安に苛まされる日々だった。

被災地で起こっている事を思うと、自分はあまりにも無力である。
言葉なんか軽すぎる。
ブログを書いて気持ちを発したいが、何をどう表現してよいのかわからないから手を止める。
そんな躊躇を繰り返すばかりの毎日だった。

さらにまったく同時期に、個人的にも身内の不幸が起こって(地震とは関係ない)、非常に苦しい袋小路に入りこんでしまった。

でも、時間が解決してくれることってある。
約2ヶ月の時間を経て、ようやく言葉を発し、前向きに動きだす気持ちになれた。
被災者でもない自分がめげてどうするのか、という至極もっともな感覚も取り戻すことができた。

自分なりにできることを精一杯やってゆくしかないじゃないか。
ようやくそんな気持ちになることができたのだ。
これが今夜記すひとつめのこと。

そしてもうひとつ。
今夜、モーグの第二期目にあたり、社員の皆と話したことを書いておきたい。

今夜、わが社モーグの社員一同五名が集まってキックオフをおこなった。
さまざまな事情で延期になっていたが、前期の皆の働きを労い、今期もがんばっていこうというささやかな食事会を催したのだ。

その席で、「なぜWebの仕事が面白いと思うのか」という話になった。

はからずもそれに対する答えは一様であった。
それは「Webの世界は変化し続けるものだから」ということ。

好むと好まざるとにかかわらず世の中は変化を続けるものだ。その変化を斜に構えてながめたり、拒否してしまうと人間は老いてゆくのだと思う。人生を楽しもうと思えば、人は変わり続けてゆくしかないのである。

そしてWeb業界というのは、宿命的に、変わり続けることを余儀なくされている。
だから充実感もあり面白いのだ。生を実感できるのだ。

普段はそんな話をあまりしないけど、こういう気持ちを共有することは大事だなと思った。
なぜなら、そのことこそが一緒に仕事をしていく確かな拠り所になるから。

今夜は嬉しい夜だった。
まだ始まって間もない会社であるが、二期目をむかえて社員の皆との一体感をつよく感じられた。
この気持ちを忘れずに今期も一年やっていきたいと思う。

(文責: 廣島健吾)


神楽坂の某店にてキックオフ。江戸切子のグラスが美しかった。