2011.10.04
突然の贈りもの。
や、大貫妙子さんの名曲のことではない。
さっき宅配のお兄ちゃんが来て、ずしりと重い段ボールを置いて行った。
なんだろうと思って開封すると桐の箱がひとつ。
のし紙に「お祝い」の文字。
差出人は「ぴあの友達」とある……。
「ピアノの友達」ではない。習ってないし弾けないし。
どうやら前々職の先輩や同僚たちからのプレゼントのようだ。
ああ、なんたることか。
箱を開けるとそこには甕に入ったお酒。
琉球泡盛だ。
そしてラベルには「祝創業一周年 モーグ株式会社」の文字。
当社の1周年にあたる「11.8.1」という日付も刻印されている。
おどろきと感動でぷるぷるしながら、
中に入ってるしおりを読む。
沖縄では南蛮甕で貯蔵した古酒は飲みきったら終わりというわけでなく、
「二番甕」「三番甕」と、甕を徐々に増やしていき、仕次ぎという技法
(古い古酒を若い方へつぎ足す)で大事に育てていきます。例えば、出産祝い、結婚記念日、新築祝い、会社設立記念などの記念に、
新酒または熟成年数の若い古酒を貯蔵し保管します。貯蔵した古酒は、10年20年、又は、子や孫の代までも残せる家宝となり、
その泡盛は祝事の席や節目の時期に大事なお客様を接待する席などで振舞われます。
おおお、そうか。
これは1周年のその日に詰められたお酒なのか。
なんたる粋なはからいだろう。
甕の裏には贈ってくれた12人の名が記されている。
なかにはもう10年以上も会っていない懐かしい名前もあったり。
皆さんお気遣い本当にすみません。
そしてありがとう。
モーグの家宝(社宝?)として大切に大切させていただきます。
いつか、自分や社員の皆が心から満足できるなにかを
成し遂げたときに祝杯をあげたいと思います。
大貫妙子さんが歌う「突然の贈りもの」の歌詞は
最後こんな風に結ばれている。
皆とはじめた
新しい仕事にもなれて
元気でいるから 安心してね
ああまさにその心境。
感動……。
(廣島健吾)