2012.04.13

●某月某日

新しいスタッフの採用を決めた。
新卒後間もない20代。
(モーグ若返り作戦第一弾!)

僕たちの会社はもともと少人数だから一人増えただけでも20%の増員。
これはかなりのインパクトだと言える。

新スタッフが入って社内の空気が少し変わった。
あのマイペースな先輩社員が張り切っている。
ちょっと頼りになる兄貴風で(笑)、
なかなかいいじゃないか。

組織には新陳代謝が欠かせない。
定期的にカンフル剤を投入しなければ
虫食いが進んでほころびが生じてしまう。

●某月某日

サントリーが新社会人に向けて送るメッセージ広告を久しぶりに読んだ。
以前はこの新聞広告で春を感じたものだ。
「落ちるリンゴを待つな。」と題された今年の小文は伊集院静によるもの。

落ちるリンゴを待たずに自分で取りに行こう。
風や苦節に耐えて常に何かにむけて挑むのが大切なこと。
要約するとこんなところ。
今の日本の若者達に向けたメッセージなのだろうけど、
自分にもずしりと響く。

このシリーズ広告を読むと山口瞳が書いた珠玉のコピーを思い出す。
洒脱でほろ苦くて味わい深い名文だった。
久しぶりに古い本を引っ張り出して読みたくなった。

●某月某日

春は出会いもあれば別れもある。
今年もいくつかのプロジェクトが始まり、
いくつかのプロジェクトが幕を下ろした。

今日は4年間お世話になったあるプロジェクトの打ち上げ。
素晴らしいチームに恵まれ、新しい試みにたくさん
チャレンジさせていただいた仕事。

でも2年前、僕たちが前の会社を離脱し会社設立したときは
とてもご心配をかけてしまった。
それでも信じていただき、引き続き仕事を任せてもらった。
さらに折に触れて会社のこと、社員一人ひとりのことを案じてもらい
応援していただいた。

このご恩は決して忘れないだろう。
いつかきっと恩返しをしたい。

打ち上げ場所だった小学校風の居酒屋「6年4組」で
揚げパンや冷凍ミカンをかじりながら
そんなことを肝に銘じた。

●某月某日

某社マーケティング担当のK氏がモーグに遊びに来てくれた。
地下オフィスをひととおり案内した後は近所のビストロで食事。

一緒に食事をするのは今日が初めてなのに、まるで古くからの友人のように話題がつきない。
マーケティングに寄った話をもっとお聞きしたかったけど、
とりとめもなく話してるとあっという間に時間が経ってしまった。

実はK氏とはTwitterを通じて知り合った。
ツイート内容が面白くてリプライしたら
Webのご相談で先方の会社に呼んでいただいたのが最初。
リアルで会うのは今日が二度目だ。

すでにブログやTwitterで知っていたことも多少あるので、
もう何回も会って話したような錯覚に陥る。
なんとも不思議なご縁だ。

ソーシャルメディアでは一歩前に踏み出す勇気があれば
思いがけない出会いに恵まれることがある。
ネットがもたらしためぐり合わせに感謝。

◆◆◆◆◆

人はいくつになっても出会いと別れを繰り返すものだ。
別れのさびしさは、新しい出会いがあればなんとか耐え忍ぶこともできる。
仕事においてもそれは同じだ。

4月に入ってモーグは第三期を迎えた。

今期は一歩前に踏み出して新しい出会いを求めていきたい。
変化をおそれず前を向いて走りつづける一年にしたいと思う。
僕たちの航海はまだ始まったばかりなのだから。

(廣島)

今週初め。飯田橋駅前の桜は満開でした。