2010.09.24
本日は少々日記風に。仕事とは関係ありませんが最近の出来事を記します。
9月20日、事務所近くの赤城神社で神社再建の祝いと例大祭を兼ねたお祭りがあるというので社員有志で行ってきた。
社員全員と家族同伴で行くつもりが仕事も重なったりいろいろ訳あって、結局、木本、廣島とその家族(嫁、息子)の計4名が参加。こぢまりとした編成になったが、まあ気を取り直して行こうということになり、まずはリニューアルした本殿のお参りから。
建築家・隈研吾氏監修によりデザインされた本殿は、伝統と21世紀的モダニズムが絶妙にブレンドされたきわめて洗練されたものだった。神殿の一部がガラス張りになってる神社なんてものは初めて目にした。
「京都ではありえないと思う」とは、京都に少しだけ暮らしたことがある嫁の発言。たしかにそうかもしれない。まことに東京的な建造物。
さらに、本殿に隣接して建てられた地上6階建てのモダンなマンションがひときわ目をひく。
これは神社再建の資金繰りを目的に70年間の定期借地権を設定し分譲された住宅なのだとか。70年後には取り壊して植林して「赤城の杜」を復活させるというのだからまったく驚きだ。
もしかしたら今日連れてきた3歳の息子はその時まで生きているのかもしれない。70年後に「オレ、3歳のとき赤城神社の竣工祭に来たんよ~」なんて話すだろうか。果たしてその頃はどんな世の中なのだろうか、なんてことに思いを巡らせる。
お参りを終えると境内をはなれて神輿渡卸の見物に向かう。タイミングよく牛込方面からやってきた神輿とすぐに遭遇。しかもそこは担ぎ手が切り替わる絶好の見せ場でもあった。
「牛込」の青い半纏を羽織った担ぎ手から、真紅に染められた「赤城」の半纏の担ぎ手へと神輿が渡されるのだ。勇壮な掛け声が響きわたり、あたりは興奮と緊張につつまれる。牛込の担ぎ手が木製の大きな脚立に神輿を降ろすと、笛を合図に待ってましたとばかりに赤城の一群が担ぎあげる。これで無事に引き渡しは終了。
驚いたことに牛込の担ぎ手の半数近くは女性であった。
嗚呼、女性は強し。
その後、我々4人は一旦事務所に戻り、しばし歓談をしてから解散。
神社改装のため3年ぶりの開催となった例大祭。見物できたのは短い時間だったが体には心地よい余韻がしばらく残っていた。
(以下は蛇足)
機嫌よく帰路につきはじめたところ、さっき神輿が通った通りを3歳の息子が調子に乗って爆走。人ごみのなか30メートル以上も先に行ってしまってついには見失いそうになる。
ワタクシ、一目散に走ってやっとのことで追いつくや、ひっつかまえて人目もはばからず「ぶわぁかっも~ん!!」と声を張り上げる始末。「お子さんの靴が落ちてますよ~」とニヤニヤ顔の通行人に靴を拾われる。この辺の通行人は皆見てたな。なんちゅー恥さらしじゃ……。
そんなわけで、本当のことを言えば、せっかくの上機嫌も台無しになって神楽坂をあとにしたのでした。
おしまい。
賽銭箱に興味津々。
(文責: 廣島健吾)